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2016年10月31日 月曜日

平成28年度第1回学術講演会要主

平成28年10月20日(木)午後8時30分より、医療保健センター3階会議室にて平成28年度第1回学術講演会を開催いたしました。豊中市歯科医師会会員34名、その他5名の合計39名の出席がありました。
今回の講演では、私共歯科医師がよく遭遇する処置である根管治療は本来もっと時間をかけるべき治療であることをご教示いただきました。
貴重な症例写真、動画によるご講演は明日からの診療にすぐに役立つことばかりで、今回の講演を機に、今一度自身の行っている根管治療を見直すようになると思われました。
奥村先生にご執筆いただいた講演要旨を以下に掲載いたします。
学術・生涯研修担当理事 藤田義典
現代の根管治療 ~CBCTの評価を中心に~
医療法人オーラリア 奥村歯科医院 奥村秀樹
1990年代に歯内療法領域で初めて使用されたCBCTは2000年に入って米国FDAにその使用が正式に承認された。2010年あたりから米国歯内療法学会の年次大会などでも、CBCTによる臨床的評価を取り入れた演題が散見されるようになった。時期を同じくしてエンドモードを有するCBCTを導入し、先駆けて術前診断ならびに術後経過の評価を行ってきた経緯から、今回CBCTによる評価が有効な症例を中心に、その有効性について解説した。とりわけその問題点が浮き彫りにされるのは、未治療根管症例や数々の構造物が立体的に交錯する上顎大臼歯症例、そしてパーフォレーションの立体的評価などである。
米国歯内療法学会は未だ全症例にCBCTを用いることを許容してはいないが、一本足すインプラント治療では必ず撮る一方、一本残す治療では慎重にということもないだろう。再根管治療は大なり小なり医原性疾患とも言えるが、ポジティブにはよりよいインフォームドコンセントのために、またネガティブにはトラブル回避の観点からという意味で術前のCBCT評価は今後一層重要性を増すと思われる。また正確な術後診断についてもCBCTによる評価は、デンタルレントゲンイメージによるものに比較して立体的な状況の把握が圧倒的に容易であり、今後はデンタルレントゲンイメージによる評価に取って代わるポテンシャルを秘めているとも言える。
以上私見を交えてまとめさせて頂いたが、歯内療法は歯科治療のコーナーストーンであり、歯内療法の成功がスムーズな診療の流れをつくることについては言を俟たない。今回のお話しが、わずかながらでも会員の皆さんの歯内療法に対する意識向上につながれば幸いです。

投稿者 一般社団法人豊中市歯科医師会

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